有名になった人は皆、広い世界に出た

未来を予め用意された人は楽だが、狭い世界で終わる

「家庭環境が子供の将来に影響する」は、既にネットや書籍等で出回っている発言ですが、これは親の職業が子供の職業に直結する割合が高いからです。ただ、こうなる理由について具体的に考察した発言はあまり見受けません。
理由は、親が子供の将来を悩まなくてもよい、子供自身が考えなくてもよい、ある意味「楽な道」だからです。

例えば、医師になるには、大学の医学部や医療系専門学校に進学・卒業しないといけないですが、親が開業医の場合は大学に進学できるお金は準備できる可能性が高く、医院が閉鎖するような余程の例外や子供が勉強嫌いでない限り、その道を歩みます。また、開業する費用も要らない、土地と建物は親からの継承で既にあります。

対して、家業を継げない、親が会社員の場合、子供は同じ職業になる割合は低いです。例えば、父親が銀行員でも、息子は銀行員という例は少なく、例えば、息子はITエンジニアとか、娘はパティシエといった具合に関係ない職業になる率が高いです。
この場合、子供達は、父親の職業と自分とは別と捉え、エンジニアやパティシエになるための勉強をして、専門学校に通います。
もし、子供が自分で将来を設計しなかったら、両親の言うがままに進路を決めていたでしょう。

日本人は、子供が自分の意思で進路を決めるというより、親や周囲の大人の声に流されている人が多いと思います。アメリカでは自分の人生は自分で決めて行動します。それが親の職業に関連してようとなかろうとです。そのため、親が会社員の場合、親に進路を委ねてしまうと、親自身と同じ職業でしか助言できないので、子供は誤った道を進み、ドロップアウトする可能性が高いです。こうなるのは、自分の適性や性格を理解していない、職業を行き当たりばったりに選んできたからで、高校以前から特に進路を真剣に考えていなかった人に多いです。

そもそも、子供が「会社員そのものが嫌」であると、子供自身が、会社で雇用される以外の道を模索する事になります。大概、会社員しか経験していない親であれば、それ以外でどうやって生計を立てるかのノウハウも経験も無いので「非現実的な道は辞めた方がいい」と言います。
会社員というのはこちらでも述べたように、具体的な職業名ではないですが、親がどういう職種であれ、総括的に子供は「会社員は嫌だ」と言います。アンケートは取ってないので断言できないですが、子供達が会社員を将来の仕事に選びたがらない理由として、近年のネット情報に加え、「組織形態で上下関係がある仕事」「自分の個性、やりたい事を活かせない仕事」という印象を持っているからだと思います。また、これは男子の方に強い傾向があると思います。
これは、父親を見て「こういう風になりたくない」という、子供の時に感じたものが下地にあります。

大工の子に生まれ、父親が大工をしている姿を息子が見て「お父さんのようになりたい」のとは真逆です。父親の背中を見て育つ、というものです。母子家庭であればそれは叶いません。また、借金や家庭内暴力等をする父親もいます。その場合は父の職業云々以前に父親を嫌います。
勿論、大工の子供でも「大工なんて嫌だ。他に好きな事があるからYouTuberになりたい!」と言う子供もいるでしょう。

韓国の場合は「超学歴社会」なので、大半の親は子供に良い大学に進学させ、大手企業に就職させる事を考えます。それこそが人生の勝ち組のような世界観が社会全体を支配しているからです。そのため、自分の意思で人生を決めるというより、親の言うなりになるか、既に幼い時からそれが「最良の道」と無意識に植え付けられています
しかし、KPOPアイドルや韓国俳優の中には、貧しかった方が何人もおられます。ある方は、デビュー前は新聞配達のアルバイトをされてました。レッスン代を払うようなお金は無いので、事務所に入るまではかなり苦労されたという話も聞いた事があります。
そういった方々は、家庭環境は不可抗力ですが、芸能という道は自分で選んだ道です。辛い経験をした事で、人間的にも成長し、芸能という競争の激しい世界でもやっていく気概ができたのだと思います。そして、何よりも音楽や演技が好きだからこそやっていけるのです。

家業を継ぐ話ですが、決められた道というのは、ある意味、自分の意思で人生をかじ取りしていない事になるので「楽な道」としたのです。特に、資金や場所が既に用意されている場合はです。
但し、そういう人は、もし、医師で生計を立てられなくなった時、人生を再スタートさせる力や発想がどこまであるかはわかりません。
一人前の医師になるまでの修業や、医師としての「業務上の試練」は経験したとしても「自分の生計を立てるための試練」を経験してないと乗り越えられないかもしれません。

狭い世界のままでいる人が多いのは、それでも充分生活ができるから

狭い世界か、広い世界か、というのは、基本的に自分がどういう領域に興味を持ち、どういう受け皿に挑戦する勇気と行動を起こし、どういう人と関わっていくかで決まります。

先述の医師の場合、大学・病院・自宅の医院が活躍の場となります。そこで出会う人は、先生、先輩、同期、後輩、上司に相当する指導者的な医師、看護士等医療関係者、患者さん、医師会、薬品会社関係等になってきます。
そして、多くの人に出会いますが、これは全て「仕事」での出会いです。医師なので、患者さんを除けば、医療関係に限定されます。
仕事以外の人的交流が無いと、出会う人数は多くても狭い世界です。狭い世界とは、同じ職種や業種の中でしか人との繋がりが無い事を指します。また、プライベートで趣味があっても、同じ趣味の仲間が集まるサークルのような所に出向くかどうかです。
更に、TV・ネット情報を見ても、自分に直接関係ない領域の事はスルーすれば、仕事や趣味以外の行動は起こさないです。世界の広さは自分に関わる人の人数ではないです。

地元以外で居住や仕事はしたくない、という人もいます。これは、地元に愛着があるだけではなく、育った場所は「空気感が慣れている」親戚や友人や知り合いもいるので「安心できる」という理由です。お金が有っても、長年地元に定着した人ほど出ていかなくなるのは、知らない土地に行くのは勇気がいる事、新しい事をするのは年齢を重ねる程、億劫になるからです。地元どころか、校区から出ない人もいます。先述の医師のように自営業を継ぐ場合はそうなりやすく、地元の議員さんと会う事はあっても、東京にいる経済アナリストやダンサーと会う事はないです。
但し、一番の理由は、自分の夢とか目標が、地元で実現可能かどうかです。有名な芸能人になるとか、世界に羽ばたくとかであれば、地元では無理ですが、仮に事業を起こして成功するというのは、東京や大阪でなくても実現できるのは、地方にベンチャー企業がある事で理解できます。
但し、地元に自分が手掛けようとする事業内容の会社が少ないと、その分野が盛んな地方や国に一時的でも関わるでしょう。例えば、ByteDanceのような会社を作りたいなら、IT先進地であるカリフォルニア、北京、韓国に赴いたり、東京との繋がりも無視できません。

つまり、自分の描く将来像、夢というものが、地元では実現が無理ならば、否応なしに外に出る事になります。

よく「自宅と職場の往復でつまらない毎日を繰り返して」というコメントをネットで見かけますが、これは自らそうしているのに気が付いていません。
時間が無いと言う人がいますが、通勤距離が長いなら、何故遠い職場に通っているのか、どうしてもそこでなければならないのかです。
出会いが無いと言う人がいますが、やりたい事に関わる人の場所に行かない、やりたい夢の扉に挑戦しようとしないからです。
そして、お金が無いから行動できないと言う人がいますが、今あるお金の大きさで出来る事はあるはずで、まずはそれを見つける事です。現代はネット時代であり、基礎知識に関しては無料で手に入ります。やりたい事に関する情報収集や勉強に費やしてもいいのではないでしょうか。

しかし、多くの人は、そこまで行動は起こしません。既に家庭を持ちお子さんがいる方、組織で重要な地位にいる方はそれを放棄できないですが、そうでない、身軽に行動できる方は「生活するための仕事」で関わる人達だけに縛られない事です。
狭い世界に閉じるという事は、そこで生活に困らない、それで幸福な場合は良いのですが、自分に直接関係の無い情報を見ないというのは、そこで人生のスケールを閉じてしまった事になります。

例えば、有名人は、誕生時から有名人だったのではないです。ある時期から、メディアやネットにより伝搬された人達です。好きな芸能人について、いつ頃認知したか、思い出せるでしょうか。
親が歌舞伎役者だったように、最初から芸能人の宿命を決められてた人は少数です。そのため、有名人は全員、生きている間に「何かのきっかけ」があります。

そのきっかけというのが「人生を変えるような情報が入った時」です。その情報は何もネット経由だけではない、リアルに人から伝わったものか、TV、ネット、本かは、個人によって違います。
人との出会いがきっかけの場合は、その人と出会うまでに何かがあったはずです。その何かとは「行動」です。
そして、その行動は、何かに挑戦する行動か、ネットを通じての行動なのか。
何かに挑戦というのは、習い事を始めてその場所で出会った人、何らかの応募に挑戦して現場で出会った人、ネットを通じての行動はサイトを開設し発信を始めたという事です。

自分の気持ちを誰かに伝える、自分という存在を知ってもらうには、自分が行動を起こした先に出会う人達に伝えるか、ネットで不特定多数の人に伝えるかですが、リアルな自分を知ってもらうには前者の方が強いです

広い世界に出るとは、対外的に自分の存在を知ってもらう場所に行く事を意味する

YouTuberは「発信する」という行動を起こしています。しかし、ずっとそれを視聴している人は行動していません。コメントするは行動ではないです。ここでいう行動とは「対外的に自分の存在を知ってもらう」ための行動です。
歌やダンスの習い事をするという行動で例えると、その先にはスクールの講師や生徒達がいます。対外的に自分という存在が、彼らにだけですが、認知されます。
そして、オーディションを受けるという挑戦をすると、審査員に自分という人物の存在が認知されます。

つまり、広い世界に飛び出す人は、学校や職場、趣味の仲間以外で、対外的に自分の存在(それは漫画等の創作物でも同じ)を知ってもらう場所に行く人です。

但し、学校の場合は、部活動に入るとまずその部員に自分が知られます。そして、大会に出られると他の学校の生徒や先生にも知られます。更に、優秀な成績を収めると、地元のメディアに報じられる事があります。
それが飛躍して、全国大会で優勝、その先にプロにまで到達すると、全国規模のメディアが報じ、日本中の人に認知されます。
つまり、部活動は、自分の成績次第で、徐々に対外的に認知されるので、成績が悪いと同じ学校の部員にしか知られません。

なお、会社員の場合は、自分ではなく会社の看板なので、個人が貢献しても社内で表彰されるに留まり、会社やチームの名前が残ります。また、それをメディアが報じるかはわからないので、社外には認知されないです。

要するに、対外的に知られる人というのは、その道で勝ち残り、先方に自分の存在を知ってもらい、その先の結果において、メディアにより伝搬された人です。

芸能人の場合は、有名にする事が目的か、そうでないかで違ってきます。ですので、有名になるのを目的にしていない、舞台俳優の多くが有名にならないのは、舞台を愛好するファンが少ない事と、舞台俳優は演劇を好んでしているので、有名になる環境に身を置いていないからです。
舞台俳優は舞台の業界の色んな人達と出会っているはずですが、演劇関係の人しか交流がない俳優は、医師と同じように狭い世界しか知らないかもしれません。

それに対して、TVによく出るタレントは、TV局に様々な業界、職業の人も出演、出入りする事や、バラエティ、ドラマ、映画、音楽業、モデルと、色んなジャンルを手掛ける人もいるので、幅広く人と関わっていく事になります。

YouTuberや趣味のサイトで有名になった方、全員に共通していたのは、対外的にオープンだった事でした。自分を対外的にPRする、自分・自分の作品を知ってもらうための努力をしていました。
その最たるものが、オーディションです。自分を知ってもらうのがオーディションなのです。

つまり、狭い世界に閉じてしまう人は、有名にはなれないのです。しかし、世の殆どの人は「自分の生活に直接関係ない人達に知ってもらっても意味がない」ので、自分を知ってもらおうとはしない、広い世界に出ていかないのです。

日本人は英語が苦手とされますが、その理由として、話す勇気がない、話して失敗する事を恐れるからだと言われてます。
英語圏は自分をPRして、知ってもらうのが前提のコミュニケーションです。日本人の多くが狭い世界でいたいのは、自分をアピールする事、勇気がない事にあるのかもしれません。

狭い世界にいると、経済や社会、地球規模の動きに関心が無くなる

日本の経済体制は、資本主義・市場経済で、企業間の競争で拡大総生産して発展していくという形態ですが、例えば、その業界の権益が強く、流動性が無い、談合や慣れあいで仕事が決まってしまう領域だと、外で激しい競争をしている実感が沸きません。
特に、地方の一部領域において、そういった所が残っているので、それが「危機感の無さ」とされます。地元の中、知っている者同士の中で、所謂「村社会」で経済が回って、それが維持されてきたので、外部干渉を好まない、安定・安全な領域を崩されたくないのです。

この中にいると、外部の情報は「他人事」のように感じやすく、アメリカや中国経済がどうとか、遠くの国で戦争といった報道は、あまりシビアに感じません。

しかし、この領域の最大の弱点は、少子高齢化で、これまで動いてきたお金は縮小を余儀なくされる、今後それを維持できるか不透明になってきた、という点です。
そして、村から出ると自力で何も立ち上げられないので、外に出れば非常に脆弱と言えます。これは、何も地方の一領域だけでなく、既得権益が守られてきた各業界にも当てはまります。

「助け合い」で何とか支え合ってきたとはいえ、支える方が倒れてしまうと、支え合いは維持できないです。やはり、ここは「外に目を向けて」皆が自分の力で立ち上がる事をしないといけないでしょう。

BY Angel-Broadcasting


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