YouTuberは職業名ではなく発信と商業の手段である

アイドルの過激衣装の動画は再生数が1か月で数100万、素晴らしい名曲を流しても5年で再生1万回、これは何を意味するのか

※参考・「露出・性表現に対する見方は変わったが、セーフサーチではNGになる」

まず、日本国内に限定して説明します。正解から述べると、YouTubeの視聴者層です。YouTubeは誰でも観る事も参加する事も可能なので、特定の層というのは無いはずですが、まず「無料」でコンテンツを観られるという特徴がある、デジタル媒体なので、高齢者はあまり視聴しない(その代わりにTVがある)、比較的、50代以下に多く観られている、更に、視聴時間が長い=最も視聴者の中核にあるのは、やはり、時間がある10~20代と想定されるので、割合的にその世代対象のコンテンツが多いという事になります。

また、スマホ普及後は、PCよりもスマホからの視聴者、自宅ではなく移動中や休憩中の視聴者が増えたため、コンテンツを発信する側もそれを想定し、長時間ではなく短時間でインパクトのあるものを発信するようになりました。でないと、動画から離れてしまい、広告収益に繋がらないからです。また、動画開始前に流れる広告はスキップ出来ないですが、この広告は数秒が多いので一本の広告額も少ないため、どれだけ動画再生を上げられるかになります。

スマホの普及の結果、自宅ではない場所で視聴する人が増えました。「自宅でのんびりとYouTube音楽を流す」という人もいますが、人数的には多数派では無くなりました。
また、KPOPや日本のアイドル系の動画は、投稿から一年程で億単位の回数に到達するのに対し、世界的に著名な過去のミュージシャンの動画は数年かかってその域に到達する事から、必ずしも、社会的評価や時代の普遍性、本質かどうかは、YouTubeの動画再生回数とは関係がないように思えます。
その最たるものが、人や団体の噂を流す動画であり、そういった動画でも数千万回の再生回数です。また、アニメや電車趣味、アウトドア・DIY、芸能人の料理と言ったコンテンツも、伝統芸能、ミュージカル、クラシック音楽に比して、多い再生回数です。

大手企業の公式アカウントのコンテンツは、例えば、自動車会社だと新車の開発を紹介する動画があります。公式は無いですが、成功者とされる実業家の哲学や経営理念に関する動画、会社によっては年次目標や今後のビジョンのプレゼンの様子を録画したものも公開してますが、正直、ゴシップネタの発信の方が、動画再生回数が瞬間的に伸びる=バズります。

90年代のJPOPには素晴らしい名曲も数多くありますが、先述のアイドルの動画の方が再生回数が多いです。その理由は、当時の曲を主に聞いていた世代がYouTubeでその曲を聴くとは限らない事で、その世代は年代的に、既に成人してかなり経過している、家庭や仕事の事で忙しい方が多いと察します。

つまり、高尚なもの、本質的な芸能や芸術、科学的な発信、難しい話、時代が経過しすぎているものは、YouTube向きではない、YouTube視聴者の大多数は「大衆」であり「人の噂が好き」「アイドルや芸能人に興味がある」「お金をかけずに娯楽を楽しむ」「観るのは時間潰し」な人達です。だから、週刊誌やワイドショー的な内容をしても、動画再生回数数百万とバズるのです。
かつての、日本国内のYouTube視聴者は、マニアやオタク、ネットに詳しい層が主だったと思います。しかし、スマホ普及で状況は一変しました。
かつて、ネット世界と関わりが無かった人達が次々と入ってきました。女子中高生や、F1層と呼ばれる女性、主婦、年齢層の高い方々です。そして、趣味のサイトは減り、広告収益目的の個人サイトが増えました。そんな中、YouTuberが多くの人に認知されるようになります。
大きく収益を上げて有名になった、YouTuberも、全員に共通しているのは「大衆に受け入れられる内容」だった事です。

断言できないですが、お金をかけて娯楽を楽しむ人は、あまりYouTubeは観ないと思います。好きな曲を聴くなら、CDを買うか、有料でDownloadするでしょうし、観劇というのはリアルに観るものであり、映画も観に行くか、DVDを買って4KのTVモニターで観るでしょう。
また、お金のある人は、コンテンツよりも、自分のためにお金をかける傾向があると思います。自分の価値を高めるための勉強や習い事、自分の趣味、旅行、交友関係にお金を使うでしょう。

YouTubeで資格等の勉強もできますが、コンテンツ全体に占める割合は低いです。また、その類の動画は個人の発信(広告収益目的)が殆どで、買って手に入る教材や、講師ではないので、発信者個人の体験によるものが多いです。
YouTubeは、TV局の公式アカウントより、ニュース番組を観る事もできますが、内容はTVと重同じなので、外出中の人向けです。外国のニュースを観たい場合はYouTubeは重宝します。

つまり、YouTubeを観る人の大半は、暇つぶしのように観る、そういう人が多数です。そのため、それに合ったコンテンツがバズるのです。

BY Angel-Broadcasting


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