日本のTVは変わろうとしないし、変わる事も出来ない

私は、7年前(2017年)から地上波のテレビを一切観なくなっていましたが、先日、ある方から最近のTV番組とその状況を伝えられました。
相変わらず、出ている芸能人は7年前とあまり変わっていない事がわかりました。

私は、他の頁でも述べたように、テレビ業界そのものを悪とは思っていないですし、一部の側面をとってそういう事を発言する方々はどうかと思っています。
しかし、主要な部分の出演者があまり変わっていない、番組内容も変わっていない、というのは、新人や若手への交代が出来ていない、または新世代がまだ未熟で任せられない、或いは、若手や新人では数字が取れないというのが想定されますが、本当の理由はそこではないと思います。

まず、変わらない理由の一つに、変えるのが面倒、全く新たな事をスタートさせるのは当たるかわからないので、確実に数字が取れる、失敗は許されないので、冒険できないという状況があります。
もう一つは、全日の時間帯で視聴者が高齢者が多くなり、他は休日や深夜という特化時間帯に女性受けを想定した番組になっている事です。
比較的質の高い番組が多い、BSや有料放送に視聴者が流れているだけでなく、若い世代・子供達(※2024年時点)はテレビそのものを観ずにYoutube、ドラマの場合はNetFilix等、バラエティ系はAmebaTV等を観るという事にあります。

そのため、ドラマの場合は中高年以上の世代に認知度が低い若手を出しても数字が取れない、内容と出演者の強みとの整合性が取れない事が多く、バラエティ番組では、長年活躍している有名な芸能人を、高額なギャランティとは言え以前より縮小して出て貰っているのです。
ですので、有名芸能人頼みになってしまい、そこの事務所がさらに強い発言権を持つという状況が続いていると思います。

ですが、芸能事務所によっては、テレビは、若い世代にはレガシーメディアとなっている事を熟知していて、国際化、情報化社会において時代遅れとして、違う場所に敷居を広げている事務所もあります。
また、外国進出している芸能人は、外国のファンは、ネット経由で知った例が多く、外国に上映された映画、現地での雑誌やイベントといった所で認知されるので、国内限定のテレビに多く出演しても全く意味がありません。
しかし、一部の芸能事務所や力ある個人は、テレビが斜陽とは言え、ネット番組よりも遥かにギャラが高額な事と、これまでの長い付き合いにて、テレビに依存しているケースがまだ残っています。

私の予想ですが、このまま一部の芸能人頼みの忖度が続くと、番組内容に限界が来て、主な視聴者である高齢者が減った時に、新たな番組企画力も予算も尽きているので、キー局は娯楽・芸能系の番組を続けるのは難しくなるのではと思います。
朝ドラや大河ドラマのような形態も、殆ど高齢者を意識した番組が多いです。朝ドラそのものは昔から主婦や女性を対象に放映していますが、2010年代半ば頃から、特に日本の昭和期の懐古的な作風が増えています。

テレビドラマそのものが、昔から女性が主に観るものと想定されていましたが、90年代以前は時代劇や男性向け、男女共に若者向けのファンタジーやSF的なドラマも存在していました。
2010年代以前は、漫画原作のアクションやコミカルなドラマも放映されていましたが、こういった作品は全て失敗しているのは、漫画原作のファンが実写を評価しない事と、原作の購読者だった男性視聴者が付かない事、男性はテレビをあまり観ずにネットに流れている事、そして出演者が忖度で選出されると主張する人達が観ない事にあります。これは、アニメの映画実写化でも同じです。
私は個人的には、そういったジャンルの実写化は好きだったので、残念でなりません。

その結果、テレビドラマは、若者向けや非現実な世界を描く作風は姿を消し、変わって高齢者や主婦層に受けそうな、懐古的な作品が増えてしまいました。
その分、映画やネット配信系に、若者向けや非現実的な作風は移動したと言えるので、そういったジャンルを無料で観る事は難しくなっています。

つまり、テレビに残されたのは、旧来からテレビと親密だった芸能人が残り、事務所の新人はテレビではなく別の所へ活躍の場があるので、テレビはもう、変わる事はできなくなったのです。

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