「人の共感を得よう」としてサイトを始めるのは難易度が高い

本来、人を勇気づけるのは、本や映画、リアル世界であり、こういったサイト向きではない

Googleアドセンスでは「価値のあるサイトに広告を掲載したい」としています。価値のあるサイトとは、ある程度の訪問者数がいる、広告効果のあるサイトです。
もっと言えば、閲覧者(ユーザー)の問題解決となるサイトかどうかです。

問題解決とは、例えば、PCの調子がおかしい、HDが不調だ、そういう状況において、困っている人に対して、解決方法教えるようなサイトです。
また、Wordpressのブログ初心者に対して、何が必要で、どういう手順を踏めばいいか教えるようなサイトもそうです。

しかし、ネット上にある広告を掲載しているサイトの多くは、寧ろ、問題解決というよりは、自分の体験談だったり、趣味だったり、特技を紹介するものだったりが多いです。
この場合、閲覧者は何か困っているからサイトを観る、という事は想定していません。

また、中には少数ですが、人生・社会・人間関係・仕事といったテーマを、サイト運営者の視点で語ったサイトも見受けます。
ただ、私が知る限り、私自身もそうなのですが「客観性」があるとは言えず、独自の考えを述べているものが大半です。

「多くの人の共感を得るには、自分の狭い考えに凝り固まらず、自分の興味のない人の言葉や興味のない分野にも耳を傾け、受け入れた方がいい」という言葉を、子供の時に親から言われた事があります。人生経験が乏しいと、様々な人の気持ちを知らない、知る世界が狭いままで、好き嫌いで見るもの聞くものを選んでいるので、人として成長できないからそう教えてくれたのだと思います。

自分の知る領域が狭いと、偏った思考で世界を見るようになる、偏見ができて、客観性が無くなり、好き嫌いが激しくなり、排他的になり、嫌いなものを排除したり批判したり、受け入れたくなくなる。
だから、子供の時から「何かを成しえた人の書いた本」を多く読むとか「人の心を描いた映画やドラマ」を観た方が人間的に成長する、共感力や客観的思考がつくと言います。

ブログで「人の共感を得るような心に響く言葉」を発している方がおられます。このようになるには、人生経験や他人への共感力、コミュニケーション能力がないと出来ない事です。

言葉というのは、励ましにも、一つ違うと逆に凶器にもなりますし、人の人生を変える事もあります。それだけ、特に日本語の場合は複雑なので、言葉・文章で、多くの人に共感してもらうような表現をするのは、好き嫌いで人を見ず、曲がった思考がなく、人との関りを積んできた人でない限り、非常に難しいのです。
そのため、芸能人でも、それが出来ない人は、トークは向かない(台本通りの場合を除く)ですし、あまりTV番組に姿を現さず、出演しても、MCはその芸能人に話させないでしょう。というより、本来のアーティストは、歌やダンス、演技といった表現で活躍していれば良かったはずですが、近年は、本人の人間性がファン側から求められるようになっているので、単に曲を出したり、ライブしたり、映画に出て演技するだけでは生き残れないのかもしれません。
また、漫画家や作曲家等は、言葉で伝える能力が不充分でも、絵や音楽といった技で人に感動を与えるという事はできます。
それだけ、言葉・文章で、人の心を掴むというのは難しいのです。

※参考「必要なのは、多くの人の心を捉える事ができるかどうか

つまり「言葉」は、書籍や、リアル世界で「音声」として聞くもの、特に有名人等「公でトークスキルが必要とされる」人だからこそ求められるものであり、このネット世界で同じ事をしても、実は「集客」という観点で観ると、上手くいかない事が多いです。
その理由を説明します。

先述した「価値のあるサイト」とは単純に言えば「広告を載せてもOK」なサイトですので、法に触れない、特定の何かを攻撃するものではない、倫理観に基づき、アドセンスの規定を遵守していれば、どういう内容でも構わないのです。
逆に、PV数があまりに少ない、記事数が少ないサイトは、真面目なサイトでも価値がないサイトです。
そのため「多くの人から共感を得よう」とか「生真面目にサイト運営しよう」として「制限をかける」と、独自色が出せないので、挫折します

「嫌われる勇気」という言葉がありますが、ネットでは「いい子」にならなくても構わないです。自分の意見に反論があろうと、何度も言うように、人間性を疑わられない発言をして、法令順守していれば何も問われません。
「人を勇気づける、元気づける」事は素晴らしい事ですが、サイトで同じ事をしても無理でしょう。そういうサイトはありますが、必ずしも「集客」に反映されてるわけではなく、そこに勝負をかけても勝てません。

と言うより「人を勇気づける言葉をかける」というのは、本来は無償で行うもので、それを使ってお金を稼ごうというのはどうかと思います。
それは、リアル世界で「言葉」で語るもの、トークスキルが求められる場面、芸能人になるとか、本を出版して書く時に必要なものです。

つまり、読む人を勇気づける言葉は、その人の人間性を知る事ができますが、それをネットで意図的にやっても人が集まりません。何故なら、ネットは顔を合わせてもいない、知らない人同士です。お互いの本質は知らない、文章は「どこかで書いてあった事を真似て、演じて繕う」事もできるからです。

ネット世界で商売するなら、アイディアが大事。だから、純粋に生真面目に取り組んでも収益には繋がらない

例えば、芸能界は、商業の世界です。よく勘違いされるのが、芸術の世界と思われている所です。
New Yorkの俳優学校の主宰者で元女優だったある方は「現在のアメリカは商業主義が行き過ぎて、この俳優の世界もそれが入り込んでしまい、スカウトした子をいきなりスターにしてしまう。シェイクスピアも知らない俳優がいる。ですが、この学校では、人気者ではなく、一流の俳優を育てる場所だ。」と仰ってました。

これは日本でも言える事ですが、確かに、芸能界というものが、元々あった演劇や、日本で言えば歌舞伎等の伝統芸能というものこそ「芸能」なのですが、現在の芸能界は、商業主義が行き過ぎて、アイドル的に売れればいい、音楽業界においても音楽性よりはビジュアルや雰囲気で売れればいいという時代になっています。
それは、近年の日本や韓国のアイドルグループを観てもわかるように、視覚を重視し、曲そのもので勝負していない事から理解できます。

しかし、芸能界というのはお金が動かないと成り立たない世界です。いくら良い曲や素晴らしい演技ができる俳優がいても、市場がない所では活躍の場がありません。
そのため、現在の芸能界において、主要な地位にいる芸能人は、全員が音楽や演技の才能で成れたのではない、アイドル的な人気で成った人が結構多いのです。

そして、近年は若手女優がモグラ女子を兼ねているように、そういった外見的魅力を使って、写真集が売れる、動画の再生回数がバズっている、という現象があります。
シェイクスピアの観劇よりも、アイドルの方が商売になり、観に来る人が多いのです。

ある芸人さんは「俺は芸術家ではない、商売人だった」と仰ってます。
俳優さんの多くは、商売人ではないはずです。俳優は商売でやるものではない、視聴者や観客に物語を通じて、夢や感動を与える職業と心得てます。
しかし、俳優に仕事を与える事務所は、営利団体です。ただ、この商業というのが、事務所によってかなり性質が異なるという事です。
つまり、芸能界の全てが商業主義ではなく、事務所や運営者、芸能人個人の考えによって、異なるのです。

ファンの心をとらえるような言葉を発する、人間的魅力のある歌手や俳優は、ファンは離れずに長続きします。ファンを大事にする芸能人はそうです。
しかし、音楽や演技だけで勝負する俳優や歌手もいます。この場合、人間性は見えてこない事が多いので、ファンとしてはあまり親近感が沸きません。
但し、芸能人の中には、ファンがどうこうとか、自分の人間的魅力というのはどうでもよく、自分のやりたい事をやっているという人もいます。そして、商売になればいいと考える人もいます。
モデルやグラビアアイドルは、ファンの事をどこまで考えているでしょうか。単に、有名になりたい、お金持ちに、やりたい事をしているだけか、個人によって違うでしょうし、私にはわかりません。

芸能人なので、ファンの事を考えて言動するのが「理想」だと思いますが、一人一人考えは違うので、それを強制する事はできません。

芸能人というのは、音楽や演技の才能なのか、人間的魅力なのか、それとも単にルックスやアイドル的人気でなのかで性質は全く異なりますが、商売という観点で言えば、正直、どれでも構わない事になります。

サイトで集客するというのも同じ事が言えます。広告収益が目的であれば、商売人になる必要があります。そして、商売人になるなら、芸能界ではないですが、才能でも、人間的魅力でも、法令に遵守した範囲内であれば過激な内容でも構わないのです。
中身が薄っぺらいかもしれませんが、薄い、軽いからといって、ネットの世界では、失敗ではない、どういう内容であれ、集客できれば成功です。

悪口や批判ばかりはダメですが、非常に偏った思想のサイトでも、ある程度のPV数はあります。というより、偏りというのは個性なので、排除しなくても構わないです。
してはいけないのは、特定の人物や団体、民族や国に対する批判や誹謗中傷です。

無名の人が文章表現だけで多くの人を集めようとするなら、崇高な人格者でないと無理

ですから、生真面目に「人の共感を得よう」「評価されよう」「素晴らしい著者と思われよう」とか「自己主張は控えめにしよう」とか考えなくてもいいのです
人間性の素晴らしさで、文章表現して、多くの人を集める事ができるのは、神業に近いです。
そういう方であれば、リアル世界で「人間性の高さ」で、このようなバーチャルな場所で発信、収益化などしなくとも、充分やっていけます

但し、サイトの運営と自分自身の人間的成長は連動しています
商品を売るだけのサイト、不快な表現をするサイト、それらはサイト運営者の人間性の現れによるものです。
「収益考えるなら、生真面目にしてはいけない」と矛盾はしていません。生真面目とは「工夫・アイディアが無い」「自分が良いと思う内容を書いていればどんな記事でも読んでくれる」という考え方の事です。これと、サイト運営者の人間性は違う話です。

そして、サイトについて、他人に相談はしない方がいいです。自分の考えでやってみて、それで結果が出ないなら、方針転換すればよいです。ネット世界は、他力本願ではやっていけません。これは、人の意見を聞かない、柔軟性がないというのではなく、他人の意見を受け入れると、迷いが生じ、自分の書く事に自信を無くし、結果が出ないと言った人のせいにするからです。
自分のサイトを創るのに、他人に内容を委ねるようではダメです。曲や漫画を創るのに、他人のアイディアを聞くでしょうか。自分を信じて独自色を出した方が残れる。それがネットなのです。
※参考「個人サイトで収益化したいなら何を書くかで全てが決まる

By Angel-Broadcasting

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